上洛を目指した今川義元軍２５，０００と、その進路にあたる尾張の織田信長軍３，０００とが
この戦いにおいて、今川方は支城主クラスの武将が多数討ち死にしており、その後の今川
家の衰亡を生むことになる。
《戦いの流れ･･･ 今川軍・黒 織田軍・赤》
1560年5月10日 先鋒隊の大将、井伊直盛・松平元康らが駿府・今川館を出陣。
☆伝承 ： 賎機山城に主の白狐が現れ、自らの胸を裂いて死ぬという凶事が起こる。
1560年5月12日 本隊、今川義元が今川館を出陣。その日は藤枝に泊。
☆伝承 ： 玄広恵探が義元の夢枕に立ち、出陣を止めるように忠告をする。
☆伝承２ ： 今川家の凶事が起こる時に現れるという『真範』という僧が現れ、安倍川を越
えようとする義元の目を遮る。
☆伝承３ ： 義元が藤枝付近を通過中、玄広恵探が道を遮る姿を見て、刀に手をかける
☆伝承４ ： 今川館の庭から「熟し柿、熟し柿なるみの果ぞ悲しけれ」と謡う声と、「あわれ
悲しや」と女性の泣く声が聞かれる。
1560年5月13日 先鋒隊、天竜川越え。本隊、掛川に泊。
☆伝承 ： 今川軍、天竜川畔の池田原にて軍揃を行う。
1560年5月14日 本隊、引馬城にて泊。
1560年5月15日 本隊、吉田城にて泊。
1560年5月16日 先鋒隊、池鯉鮒（知立）に到達。本隊、岡崎城にて泊。
1560年5月17日 先鋒隊、尾張国に進入。本隊、池鯉鮒にて泊。
1560年5月18日 本隊、沓掛城に入る。松平元康、大高城に兵糧を運び入れる。
☆伝承 ： 清洲城にて軍議。重臣達の主張する『篭城策』を信長が撥ね付ける。
1560年５月19日
未明 ･･･ 松平元康、丸根砦に攻撃開始。 丸根砦、佐久間盛重が応戦。
朝比奈泰朝・井伊直盛、鷲津砦に攻撃開始。 鷲津砦、飯尾定宗・織田玄
蕃允が応戦。
織田信長、清洲城出陣。
☆伝承 ： 出陣に際し、信長『敦盛』を三度舞う。
早朝 ･･･ 織田軍、熱田神宮にて勢揃い。戦勝祈願を行い願文を捧げた。
☆伝承 ： 信長と家臣が参詣している時、社殿の奥から『鎧の草摺』の音が響いた。こ
れを熱田社の加護だとして吉兆とした。
☆伝承２ ： 一匹の白鷺が社殿を越えて飛んできて、信長の旗の先を飛んでいったのを
吉兆とした。
☆伝承３ ： 熱田社の前にて、信長自ら「総てが表だったら我が軍の勝ち」として永楽銭を
何枚か投げ、落ちた物を確認すると、総てが表だった。
？ ： 義元、沓掛城を出て大高城に向かう。
辰の刻 ： 丸根砦・鷲津砦 陥落。
信長、笠寺・丹下砦を通り、善照寺砦に入る。
佐々政次・千秋季忠・岩室長門守らが兵３００をもって、鳴海城を攻める。
？ ： 義元、桶狭間山にて陣を張り、休息をとる。佐久間盛重・飯尾定宗・佐々政
次・千秋季忠・岩室長門守・らの首実検を行う。
信長、中島砦に移動する。簗田政綱より「義元、桶狭間にて休憩中」の報が
入る。
近隣の寺社より、戦勝祝いの品物を届けに来る。
？ ： 信長、中島砦より義元本陣付近へ。その際、今川軍斥候と小競り合い。
強風になり、激しい雨も降り始める
決戦 ： 雨がやんだのを見計らって、織田軍、義元本陣に奇襲を仕掛ける。
義元、島田左京・沢田長門守らの勧めで大高城に撤退を試みる。
織田軍追撃し、ついに服部小平太が義元に槍をつけ、毛利新介が首を取
る。
今川軍、駿河・遠江・三河に向けて退却する。
申の刻 ： 信長、勝ち鬨をあげる。清洲城に凱旋の途につく。
？ ： 松平元康、大高城を撤退し池鯉鮒へ向かう。
1560年5月20日 清洲城にて首実検。
松平元康、一揆とぶつかるも事なきを得、大樹寺にて陣を張る。
？ ： 鳴海城主・岡部元信、今川義元公の首を貰い受け、鳴海城を開城。駿河へ
の帰途につく。
岡部元信、途上の三河の刈谷城を攻め、陥落させる。刈谷城主・水野信近
を討ち死させる。
1560年5月23日 松平元康、岡崎城に入城し、そのまま城主となる。
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